ARTIENCE × HUX | BUSINESS PLAN v2.3

デジタルセンサリー
触れると、色が
こたえる小空間。

簡易ブース×プロジェクター/モニターで「触れたら消える」「押したら色が変わる」を届ける。物理アイテムではなくデジタルだから、更新できる・衛生的・軽い。

簡易ブース+投影/モニター+カメラセンシング
DRAFT・議論用 | 2026.07
01
SUMMARY

置ける「落ち着ける場所」を、
ソフトウェアで届ける事業です

PROBLEM

逃げ場がない

パニック時に一人で落ち着ける個別空間が福祉・特別支援の現場にない。既存品は高額・固定的で、飽きる。

SOLUTION

デジタルセンサリーブース

簡易ブース+投影/モニター。鎮静系インタラクションを子ども・現場ごとに切り替えて提供。

WHY NOW

合理的配慮の義務化

2024年4月に民間も法的義務化。空港18ヶ所にカームダウン設置。カテゴリ認知が立ち上がった。

WHY US

色 × 効果測定

artienceの色彩知見をソフトにパラメータ化。利用ログで鎮静効果を定量化し、エビデンスを資産に。

CUSTOMER

福祉・特別支援から

放デイ2.3万ヶ所+特別支援学校1,200校が初期市場。病院・公共へ横展開。

HOW

安く入り、更新で続く

既存モニター活用の最小構成から導入でき、コンテンツは月次更新。効果レポートが継続利用の理由になる。

02
WHY NOW

4つの追い風が、同時に来ています

義務化 × カテゴリ認知 × 世界的成長 × 対象人口の増加。国内の「デジタル×センサリー」はまだ空白。

2024年4月
合理的配慮が民間も法的義務に
改正障害者差別解消法 施行
18空港
カームダウンスペース設置済み
2026年3月時点・国内
+11%/年
世界センサリールーム市場
2025年 約14億USD → 2034年 約37億USD
2.1
特別支援学級 在籍者(12年で)
2024年 39.5万人。ASD児の70%+に感覚処理の問題
03
PROBLEM

現場には、5つの構造的な課題があります

感覚過敏の子どもは「落ち着く技術」ではなく「落ち着ける環境」を必要としている。

課題 1 | 空間

一人で落ち着ける場所がない

常に人がいる環境で、パニック時の逃げ場がない。廊下・トイレで対応する現場も。静かな場所で15〜20分過ごせば落ち着くとされるのに、その場所自体が存在しない。

課題 2 | 人

スタッフが付きっきりになる

パニック対応で職員1人が専従になり、他の子への支援が止まる。人手不足の現場ほど「子どもが自分で落ち着ける仕組み」への需要が強い。

課題 3 | モノ

既存品は固定的で、飽きる

!

カームダウンボックスやスヌーズレン機材は中身が固定。数週間で飽きて使われなくなる。子どもごとに合う刺激が違うのに、調整もできない。

課題 4 | 運用

衛生・安全の負担が重い

触覚パネルやクッションは接触が多く、清掃・消毒が日課になる。誤飲・破損のリスク管理も現場任せ。

課題 5 | 説明

効果を説明できない

?

「なんとなく落ち着く気がする」では稟議も行政報告も通らない。導入効果を示すデータを取る手段が現場にない。

着眼点

5つは連鎖している

場所がない→人が対応する→負担が増える→道具を買っても飽きる→効果も示せない。環境そのものを更新可能にすることで連鎖ごと解ける、というのが本事業の仮説。

04
HYPOTHESIS | PROBLEM → SOLUTION

5つの課題を、デジタルでこう解きます

課題物理アイテム型の限界デジタルセンサリーの解き方(仮説)
1. 場所がない個室増設は工事・面積・予算が壁1畳の簡易ブース+投影で後付け。工事不要、移設可能
2. 人が張り付く鎮静を「人の対応」が担っている本人が刺激を選び調整する体験が鎮静を担い、スタッフは見守りへ。自己調整の練習機会にもなる
3. 飽きる・合わない物理物は交換にコストがかかり、実質更新不可コンテンツを毎月配信。子どもごとのプリセット(刺激の種類・強度・色)を保存し、その子仕様で起動
4. 衛生・安全接触前提。消毒・誤飲・破損の管理が日課非接触ジェスチャー+平面清掃のみ。点滅3Hz以下等の安全基準をソフトに内蔵し、現場判断に依存しない
5. 効果を示せない体感頼み。記録は手書き利用ログを自動記録(利用時間・頻度・選ばれた刺激)。月次レポートが稟議・行政報告・個別支援計画の材料に
共通する解き方 =「環境を、ソフトウェアで更新可能にする」
05
PRODUCT | INTERACTIONS

表現案:すべて「鎮静」のための設計です

ゆっくり・予測可能・本人が制御できる、を全表現に共通させる。エンタメ的な派手さは追わない。

案 1

ふれると消える光の粒

触れる → ゆっくり溶けて消える
仮説:因果が単純で予測可能。「自分の動きに世界が応える」成功体験が、混乱した状態に見通しを返す。

案 2

押すと色がにじむ壁

押す → 低彩度の色がゆっくりにじむ
仮説:穏やかな色変化への注意の転換(distraction)。artienceの鎮静配色をここに実装する。

案 3

なでると広がる波紋

なでる → 水面のような波紋
仮説:反復動作(常同行動)を否定せず受け止める器になる。同じ動きに同じ応答が返る安心感。

案 4

呼吸に合わせる光

静止する → ゆっくり明滅(3Hz以下厳守)
仮説:光のリズムに呼吸が同調する呼吸ペーシングで、生理的な覚醒レベルを下げる。

案 5

手をおくと集まる魚

手を置いて待つ → 魚がゆっくり寄ってくる
仮説:「待つと良いことが起きる」穏やかな随伴性。急がない体験が興奮の増幅を断つ。

案 6 | 全表現に共通

「夜」ボタン(逃げ道)

押す → すべての刺激がフェードアウト
仮説:「いつでも止められる」保証そのものが安心の土台。強度スライダーと合わせ、制御権は常に本人に。

表現はカタログとして毎月追加。現場実証で「効いた表現」を残し、個別プリセット化する
06
EFFECT | LOGIC MODEL

効果の仮説:3つの経路で「落ち着き」に至る

介入 → メカニズム → 期待できる変化。この因果仮説そのものを実証で検証する。

経路 A
感覚入力を減らす
遮蔽・減音・低照度・低刺激コンテンツブースと「暗から始める」演出
感覚入力の総量が下がる過敏な感覚への負荷が物理的に減る
覚醒レベルの低下(鎮静)興奮・パニックの生理的な沈静化
経路 B
制御感を返す
本人が刺激を選ぶ・強度を変えられる・いつでも止められるプリセット+夜ボタン
コントロール感と見通しの回復「自分で選べる」「次に何が起きるかわかる」
不安の緩和+自己調整の練習繰り返すうちに「自分で整える」スキルに
経路 C
注意を移す
ゆっくり応答するインタラクション触れると消える・波紋・集まる魚
注意の転換(distraction)不快刺激・反すうから、穏やかな因果へ
パニックの増幅を断つ悪循環に入る前の「早めの避難」が効く

主張しないこと:症状の治療・長期的な症状改善・般化(ブース外での行動変容)。効果は「その場で落ち着ける/不安をやわらげる」の範囲に限定する。

07
EFFECT | 導入後の変化

職員が付きっきりの対応が、
子どもが自分で整える15分になります

いま
職員1人が専従 他の子の支援が止まる
パニックのとき
逃げ込める場所がなく、廊下やトイレで対応
記録・報告
手書きメモ。効果は「気がする」止まり
デジタルセンサリー導入後
見守りに移行
パニックのとき
15〜20分、本人が選んだ低刺激で落ち着ける
記録・報告
利用ログが自動で残り、個別支援計画・行政報告の材料に
「15〜20分」はカームダウンの一般的な目安時間。実際の効果量は実証で測定する
08
EFFECT | EVIDENCE & MEASUREMENT

既存知見に正直に立ち、足りない部分を自分たちで測ります

既存エビデンスの強さ(文献レビューより)

領域知見
色・コントラスト・照明 × 認知症設計指針として確立
多感覚環境(MSE) × 発達障害適応行動の改善に有用(般化は弱い)
distraction × 小児医療の不安処置時の不安・痛みの緩和報告
インタラクティブ投影 × 介護・自閉症OMi導入調査で9割が好影響(自社調査)
スヌーズレン × 長期効果限定的(Cochrane)— 長期は主張しない

本事業で測るもの(実証プロトコル案)

不穏対応の時間(導入前→後)
落ち着くまでの時間スタッフの行動観察
不穏・パニックの頻度変化導入前後4週間の記録比較
スタッフの負担感簡易アンケート
利用実態・本人の選好ログ自動収集:回数・滞在時間・選ばれた表現と強度

デジタルの強み:測定コストがほぼゼロ。全導入拠点が実証拠点になり、蓄積データが参入障壁になる。

09
COMPETITION

ブース型は先行者がいる。
だから、立ち位置をずらしました

プレイヤー提供物弱み = 当社の機会
Lean on Me × パナソニックBOX型センサリールーム(畳一畳・組立式)。万博出展照明・音響中心。インタラクティブ性なし、コンテンツ固定
感覚過敏研究所カームダウン専門ストア・コンサルキュレーション型でデジタル開発力なし。提携候補
パナソニック「ミラージュ」没入型インタラクティブ投影(センサリールーム内)常設・リッチ空間型。可搬・低価格・福祉向けは手薄
OMi(英国)投影テーブル omiVista/Mobii。300+アクティビティ高額・英語圏。日本語×鎮静特化×ブース統合は未対応
旧計画:ブース×物理アイテム → 競合顕在化 新:簡易ブース×デジタル投影 — OMiが市場実在を証明済み、国内は空白
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POSITIONING

「可搬 × デジタル × 低価格」は空白地帯

物理アイテム デジタル 可搬・低価格 常設・高価格 感覚過敏研究所 Lean on Me × パナソニック ミラージュ/teamLab系 OMi(英) ★ 当社
縦軸:物理⇔デジタル / 横軸:可搬・低価格⇔常設・高価格
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LINEUP & NEXT

3タイプで現場に合わせ、6週間で検証します

ENTRY | モニター型
構成・想定
ミニPC+カメラ+遮蔽パネル。既存TV/モニター活用。放デイ・教室の一角に
STANDARD | 投影ブース型
構成・想定
簡易ブース+短焦点プロジェクター+センサー。特別支援学校・施設の個室に
CUSTOM | 個室転用
構成・想定
空き部屋への投影キット後付け。病院・公共(次フェーズ)に
W1–2
プロト製作
表現案3〜5本をHTML/JSで実装、投影で体感検証。Gate:「落ち着く」表現2つ以上
W3–4
現場ミニ実証
協力施設1件で子ども数名+スタッフ試用。Gate: 現場が「欲しい」と言う
W5–6
改善・判定
効果指標の初期データ→事例化→構成確定。Gate: フェーズ2投資判断
出典:政府広報/感覚過敏研究所/厚労省・文科省統計/The Business Research Company/PR TIMES/OMi(詳細は事業計画書v2)
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