デジタルセンサリー
触れると、色が
こたえる小空間。
簡易ブース×プロジェクター/モニターで「触れたら消える」「押したら色が変わる」を届ける。物理アイテムではなくデジタルだから、更新できる・衛生的・軽い。
置ける「落ち着ける場所」を、
ソフトウェアで届ける事業です
逃げ場がない
パニック時に一人で落ち着ける個別空間が福祉・特別支援の現場にない。既存品は高額・固定的で、飽きる。
デジタルセンサリーブース
簡易ブース+投影/モニター。鎮静系インタラクションを子ども・現場ごとに切り替えて提供。
合理的配慮の義務化
2024年4月に民間も法的義務化。空港18ヶ所にカームダウン設置。カテゴリ認知が立ち上がった。
色 × 効果測定
artienceの色彩知見をソフトにパラメータ化。利用ログで鎮静効果を定量化し、エビデンスを資産に。
福祉・特別支援から
放デイ2.3万ヶ所+特別支援学校1,200校が初期市場。病院・公共へ横展開。
安く入り、更新で続く
既存モニター活用の最小構成から導入でき、コンテンツは月次更新。効果レポートが継続利用の理由になる。
4つの追い風が、同時に来ています
義務化 × カテゴリ認知 × 世界的成長 × 対象人口の増加。国内の「デジタル×センサリー」はまだ空白。
現場には、5つの構造的な課題があります
感覚過敏の子どもは「落ち着く技術」ではなく「落ち着ける環境」を必要としている。
一人で落ち着ける場所がない
常に人がいる環境で、パニック時の逃げ場がない。廊下・トイレで対応する現場も。静かな場所で15〜20分過ごせば落ち着くとされるのに、その場所自体が存在しない。
スタッフが付きっきりになる
パニック対応で職員1人が専従になり、他の子への支援が止まる。人手不足の現場ほど「子どもが自分で落ち着ける仕組み」への需要が強い。
既存品は固定的で、飽きる
カームダウンボックスやスヌーズレン機材は中身が固定。数週間で飽きて使われなくなる。子どもごとに合う刺激が違うのに、調整もできない。
衛生・安全の負担が重い
触覚パネルやクッションは接触が多く、清掃・消毒が日課になる。誤飲・破損のリスク管理も現場任せ。
効果を説明できない
「なんとなく落ち着く気がする」では稟議も行政報告も通らない。導入効果を示すデータを取る手段が現場にない。
5つは連鎖している
場所がない→人が対応する→負担が増える→道具を買っても飽きる→効果も示せない。環境そのものを更新可能にすることで連鎖ごと解ける、というのが本事業の仮説。
5つの課題を、デジタルでこう解きます
| 課題 | 物理アイテム型の限界 | デジタルセンサリーの解き方(仮説) | |
|---|---|---|---|
| 1. 場所がない | 個室増設は工事・面積・予算が壁 | 1畳の簡易ブース+投影で後付け。工事不要、移設可能 | |
| 2. 人が張り付く | 鎮静を「人の対応」が担っている | 本人が刺激を選び調整する体験が鎮静を担い、スタッフは見守りへ。自己調整の練習機会にもなる | |
| 3. 飽きる・合わない | 物理物は交換にコストがかかり、実質更新不可 | コンテンツを毎月配信。子どもごとのプリセット(刺激の種類・強度・色)を保存し、その子仕様で起動 | |
| 4. 衛生・安全 | 接触前提。消毒・誤飲・破損の管理が日課 | 非接触ジェスチャー+平面清掃のみ。点滅3Hz以下等の安全基準をソフトに内蔵し、現場判断に依存しない | |
| 5. 効果を示せない | 体感頼み。記録は手書き | 利用ログを自動記録(利用時間・頻度・選ばれた刺激)。月次レポートが稟議・行政報告・個別支援計画の材料に |
表現案:すべて「鎮静」のための設計です
ゆっくり・予測可能・本人が制御できる、を全表現に共通させる。エンタメ的な派手さは追わない。
ふれると消える光の粒
触れる → ゆっくり溶けて消える
仮説:因果が単純で予測可能。「自分の動きに世界が応える」成功体験が、混乱した状態に見通しを返す。
押すと色がにじむ壁
押す → 低彩度の色がゆっくりにじむ
仮説:穏やかな色変化への注意の転換(distraction)。artienceの鎮静配色をここに実装する。
なでると広がる波紋
なでる → 水面のような波紋
仮説:反復動作(常同行動)を否定せず受け止める器になる。同じ動きに同じ応答が返る安心感。
呼吸に合わせる光
静止する → ゆっくり明滅(3Hz以下厳守)
仮説:光のリズムに呼吸が同調する呼吸ペーシングで、生理的な覚醒レベルを下げる。
手をおくと集まる魚
手を置いて待つ → 魚がゆっくり寄ってくる
仮説:「待つと良いことが起きる」穏やかな随伴性。急がない体験が興奮の増幅を断つ。
「夜」ボタン(逃げ道)
押す → すべての刺激がフェードアウト
仮説:「いつでも止められる」保証そのものが安心の土台。強度スライダーと合わせ、制御権は常に本人に。
効果の仮説:3つの経路で「落ち着き」に至る
介入 → メカニズム → 期待できる変化。この因果仮説そのものを実証で検証する。
感覚入力を減らす
制御感を返す
注意を移す
主張しないこと:症状の治療・長期的な症状改善・般化(ブース外での行動変容)。効果は「その場で落ち着ける/不安をやわらげる」の範囲に限定する。
職員が付きっきりの対応が、
子どもが自分で整える15分になります
既存知見に正直に立ち、足りない部分を自分たちで測ります
既存エビデンスの強さ(文献レビューより)
| 領域 | 知見 | |
|---|---|---|
| ◎ | 色・コントラスト・照明 × 認知症 | 設計指針として確立 |
| ○ | 多感覚環境(MSE) × 発達障害 | 適応行動の改善に有用(般化は弱い) |
| ○ | distraction × 小児医療の不安 | 処置時の不安・痛みの緩和報告 |
| ○ | インタラクティブ投影 × 介護・自閉症 | OMi導入調査で9割が好影響(自社調査) |
| △ | スヌーズレン × 長期効果 | 限定的(Cochrane)— 長期は主張しない |
本事業で測るもの(実証プロトコル案)
| 落ち着くまでの時間 | スタッフの行動観察 |
| 不穏・パニックの頻度変化 | 導入前後4週間の記録比較 |
| スタッフの負担感 | 簡易アンケート |
| 利用実態・本人の選好 | ログ自動収集:回数・滞在時間・選ばれた表現と強度 |
デジタルの強み:測定コストがほぼゼロ。全導入拠点が実証拠点になり、蓄積データが参入障壁になる。
ブース型は先行者がいる。
だから、立ち位置をずらしました
| プレイヤー | 提供物 | 弱み = 当社の機会 | |
|---|---|---|---|
| Lean on Me × パナソニック | BOX型センサリールーム(畳一畳・組立式)。万博出展 | 照明・音響中心。インタラクティブ性なし、コンテンツ固定 | |
| 感覚過敏研究所 | カームダウン専門ストア・コンサル | キュレーション型でデジタル開発力なし。提携候補 | |
| パナソニック「ミラージュ」 | 没入型インタラクティブ投影(センサリールーム内) | 常設・リッチ空間型。可搬・低価格・福祉向けは手薄 | |
| OMi(英国) | 投影テーブル omiVista/Mobii。300+アクティビティ | 高額・英語圏。日本語×鎮静特化×ブース統合は未対応 |